長崎市べっ甲工芸館で展示されている芸術品を一部ご紹介します。
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天竜～てんりゅう～

眼光鋭く天空を眺め、雲を呼び、これに乗ってまさに昇天せんとする天竜の勇姿です。全長160cm、豪壮を表現した、そのフォルムは見事です。

鷲～わし～

勇猛さを表現するにあたり、羽部分はキューバ産の厚いタイマイ甲羅が使用されています。
足の太さ、力強さが際立った見事な作品です。

天馬～てんま～

この馬の木型には、薄い材料が卵白を使って張ってあります。羽根は甲羅を白く浮き立たせるために、裏面に塗料が塗ってあります。台もべっ甲で、この台を曲げるのは大変困難で、多くの人手が必要です。

 

花車～はなぐるま～

熱で自在に曲げられるべっ甲独特の性質を活かして花や枝が作られています。車輪には蒔絵を施すなど工夫が見られる作品です。

小槌～こづち～

この小槌は、模様の美しいべっ甲を選び、木型に卵白で張り合わせ、金・銀の沈金彫りを施したものです。図案は唐草や青海波が一般的ですが、牡丹が彫刻されています。

御所車～ごしょぐるま～

厚く、黒い材料を使用して作られ、その上に蒔絵が施されています。江戸べっ甲の特徴が良く出た作品のひとつです。